Sagem Communication、世界最小のアンテナ内蔵テレビ付き携帯電話myMobileTVにフラクタス (Fractus) の技術を採用

2007年4月24日、バルセロナ発 - フラクタル・アンテナ技術のパイオニアであるフラクタス社は、Sagem社の新携帯電話myMobileTV用にDVB-Hアンテナを特別開発し、同製品をアンテナ内蔵DVB-H対応携帯電話として市場最小とすることを可能にしました。

この小型アンテナのサイズは33x10.5x7 mm3で、UHF (470～750 MHz) 周波数帯域でのDVB-H標準に対応します。myMobileTVはわずか97x47x23 mm3の小型サイズで、56 mm x 40 mmの回転可能な優れたQVGAカラースクリーンを備えています。

現在市場に出回るテレビ付き携帯電話は、大多数が外部アンテナを使用している一方、少数存在するアンテナ内蔵型はSagem社の新しいデザインよりかなり大型となっています。フラクタス社は、電話で使用されるGSMとDVB-H周波数帯域が交差し、大きな干渉問題が発生する可能性など、他のRF課題も克服しています。

フラクタス社の製品・サービス部門主任技術者アルフォンソ・サンスは、「ほとんどの人がもはや過去の産物だと思っている外部アンテナが、モバイルTVによって再び姿を現しています。しかし、消費者は新しい機能が装備されたからといってデザインの美しさに妥協することはないため、DVB-Hへの対応は携帯電話の設計者にとって現在最大の課題となっています」と語ります。

スペースを節約するため、myMobileTVのアンテナは、フラクタス社が特許を所有するフラクタル・アンテナ技術を使って設計されました。これによってSagem社は、他のどのモバイルTV端末メーカーよりも小型の電話プラットフォームを実現できました。

テレビ付き携帯電話では、DVB-HとGSMの周波数が重複すること、また電話をかける際の頭で構える姿勢に対して、体の前で電話を持つ (テレビを見る) 姿勢から生じる干渉が大きな問題となります。さらにSagem社のmyMobileTVの場合、QVGAカラースクリーンが回転するために携帯電話は異なる形状をとります。このため、一定して高度な受信状態を保つために各形状に細かなRFプランが必要になることから、アンテナ設計にはさらに高度な課題を克服する必要がありました。

フラクタス社は、特別仕様のアンテナが端末内で最大限の性能を発揮するとともに、Sagem社の機械・デザイン面での要件に対応することを確実にするため、同社に対してアンテナの設計・開発からサポート、試験、製造、認可に至るまでの包括的サービスを提供しました。

フラクタス社は、2006年末にVHF、UHF、1.6GHz L帯域という3つのモバイルTV周波数すべてに対応するDVB-H／ISDB-H内蔵モバイルTVアンテナソリューション・セットを発表した初のテレコムアンテナ開発者です。モバイルTV用アンテナのFractus TVNowTM シリーズは、GSM協会の2007年度のGlobal Mobile Awardsに推薦されています。

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Fractus社について
Fractus社は、集積化が容易で、対費用効率が高く、高性能を提供する無線アプリケーション向けの小型マルチバンド・アンテナを設計、製造しています。フラクタルのユニークな空間充満技術およびマルチレベルの特性を用いた、Fractus社のアンテナは、Bluetooth®、WLAN、UWBを使用した携帯電話、ワイヤレスのコンシューマー電子製品、基地局に使用されています。Fractus社は140件の特許と特許申請によって保護された49に及ぶ発明のIPR（知的財産所有権）ポートフォリオを保有しています。この技術は、世界中でサムスン、サゲム、CSR、Atherosコミュニケーションズ、フィリップス・セミコンダクターズ、シーメンス各社のデバイスに使用されています。詳細については、www.fractus.comをご閲覧ください。

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Tel: +34 935 442 690
gerty.nelhomme@fractus.com

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電話: +44 20 8392 4081
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